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オオバヤドリギ
ヤツデ (ウコギ科 ヤツデ属) 八 手    

■掌状に裂けた大きな葉が特徴。テングノウチ
ワ、テングノテ、オニノテなどとも呼ばれるる。
■葉に魔力を防ぐ呪力があると信じられて玄関
や庭に植えられる。日陰、大気汚染に強いこと
から都市緑化にも使われる。

■名前は、葉が多数に裂けた様子を八裂の手
に例えたもの。八は多数を意味する。
■日本特産。茨城県以南の本州、四国、九州、
沖縄の海岸に近い林内などの暖地に分布する。
■開花は11-12月。雌雄花が同居するが
自家受粉をさけるため、雄しべ(写真上段
右)が先に開いて花粉を出し、2-3日後に
花弁と雄しべは落ちて雌しべが熟する。
 花弁5、雄しべ5本(写真上右)、雌しべ(花柱)
4-6(写真下左)。果実は翌年4-5月に黒紫色に
熟する。偏球形で直径7-11mm。

■鹿児島では、近隣に伝染病が発生すると
部落や家の入口に縄を張り、ヤツデ、
ナンテン、コショウを吊し「なんでん来た
ときは八手で捕まえ、こしょうを食わせ
て毒を消す」といい疫病を払ったという。