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  ナンキンハゼ(南京黄櫨) トウダイグサ科  中国原産の落葉高木。和名の由来:中国産のハゼノキの意。蝋をとることからハゼノキにたとえたもの
 中部地方〜東北地方の広い範囲から化石として多数の種子が出土するがその後、絶滅し、日本には自然分布は見られなくなった。中国では化石時代から引き続き自生が見られる。

 秋の紅葉が美しく、また、晩秋から冬季、枝々に残存して輝く種子が珍しく、庭園、公園、街路に植栽される。

 葉は菱形。花は小さな雌・雄花が穂状につく。雌花は5個ほどが穂の下部につき、多数の雄花がその上部につく。果実は黒色の果皮をつけ3個の種子が入っている。冬になると果皮ははげ落ち、白い種子だけが樹上に残る。
花穂:下部の5個は雌花。上部は雄花  美しい葉の紅葉と真白い種子

   ←---雌花---→   ←-雄花-→
花穂 花穂拡大。雌しべ先は3裂反る。雄しべ2  冬。真白い種子だけを樹上に残す。
左:菱型葉形。右:果皮がはげた白い種子
雄花。花穂の中央部。雄しべは2個   下:葉柄上部の腺体 紅葉した堀端街路樹ナンキンハゼ